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新築で注文住宅を建てる際の細かいところまで、時系列を追いながら綴っていきます

A040【2016/08/18 トクラスのショールームに行ってみた】

 ショールーム巡り第5回はTOCLAS(トクラス)です。トクラスはヤマハの一部門からスタートした住宅設備メーカーで、2009年のリーマンショックの巨額赤字を理由に身売りされてしまいましたが、住宅設備の開発は約50年の歴史があります。

 

目次

 

トクラス=高級感のある人工大理石

 ヤマハといえば世界最大手の総合楽器メーカーで、グランドピアノを始めとした楽器の美しい塗装を職人の手で仕上げています。トクラスにもこの技術は継承されており、非常に美しい塗装と114種類という豊富なカラーバリエーションを特徴としています。

 1976年に人工大理石のシステムキッチンを国内で初めて製造したメーカーでもあり、耐熱性や衝撃耐性は他社の人工大理石より一歩抜きん出ていると言います。説明員の方が言うには、トクラスキッチンのカウンタートップは人工大理石の厚みがあるため、研磨剤で磨いていつまでも新品の美しさを保てると言っていました。

 

実際、ハイグレードモデル「DOLCE X(ドルチェエックス)」が展示されていましたが、その高級感というか、塗装の美しさ、光沢感には圧倒されました。グランドピアノを彷彿とさせ、誰が見ても高級キッチンだとわかります。

言い換えればDOLCE Xを導入するのであれば周囲の家具(例えばテーブルや棚、床材)も大理石等の高級感のある素材でないと浮いてしまいそうで、家を選ぶ商品だと感じました。他の製品と比べ表示価格が2倍程だったので、実際のところ100万~200万円程高くなりそうです。

 

人工大理石の曲線加工もお手のものなので、非常になめらかな曲線で構成されたシンクは汚れの溜まる段差や隙間がなく、日々の手入れも簡単そうです。

 

 

特徴的な設備やオプション

 私が気にしているレンジフードについては、片手で手入れできるよう小さい吸気口が斜めについているのが特徴です。ファンを工夫しているというよりは、フード部分(屋根)を工夫しているところが他と大きく違います。ファン自体も10年掃除不要という、他社と匹敵する優れものです。

Yes!Berry レンジフードのお掃除にはもう時間をかけさせません|トクラスキッチン|トクラス

フードを曲線加工して、煙が巻き込まれるので小さな吸気口でも十分な性能を発揮できるようです。ネット上の評判はすこぶる良いのですが、その曲線故に体積が大きく見えるので、少々存在感がありますすっきりしているとは言い難いでしょう。

キッチン(レンジフード)が来客から丸見えの配置の場合は、細長いスリムなレンジフードのほうがスッキリ美しく見えるので、良く考えてみてください。扉を入ったときや椅子に座ったときにキッチンが横から見える間取りの場合は特に注意で、一度実物を見て違和感がないか確認したほうが良いかと思います。

 

 続いてお風呂ですが、これも得意の人工大理石の加工技術を使ってお風呂の隅など至る所をハイバックにする(立ち上がりをつける)ことで、汚れの溜まる隙間をなくしています。人工大理石自体をお風呂専用に開発しているというのも良い印象を受けます。

またヤマハらしく、お風呂で音楽をかけるためスピーカーも浴室専用に開発しています。またパナソニックと似たような、ミクロの泡の発生器をオプションで用意していますね。

癒しのバスルームでくつろぎのひとときを|トクラスバスルーム|トクラス

 

 洗面台についてはどのメーカーも際立った特徴がないのですが、トクラスではちょっと面白いものを見つけました。「マルチユースボウル」という深型の人工大理石ボウルです。

衣類のつけ置き洗いやバケツへの給水、ペットのシャンプーを考えた商品ですが、私はこれを見て加湿器の給水に便利そうだと感じました。

加湿器の給水がいつも少々面倒に感じており、タンクが縦に長いタイプなので洗面台の高さが足りず斜めに給水することになり、腕が疲れます。いま洗面台はホースが伸ばせるタイプなのですが、ボウルが丸いため支えておかないと給水タンクが倒れてしまいますし、キッチンシンクは平面ではあるものの洗い物が溜まっていたり少し汚れていたりと、常に給水タンクを置ける状況になっているとは限りません。

今は斜めに持ってギリギリまで給水しますが、重くて両手でしか持てないので水が止められず、どうしても最後に水がタンク表面にかかってしまいます。満タンに出来ないのもちょっと嫌な気分になります。この深型ボウルであればこういったストレスから解放されるのではと思いました。これは花瓶への給水等で同じように感じている方がいらっしゃるのではないでしょうか。

このような問題は、お風呂のシャワーヘッドのように伸ばせるタイプの水洗に手元のON/OFFスイッチがあれば解決するのですが・・・。水洗を伸ばしているときは必ず片手が埋まってしまうのですから、伸ばせる水洗と手元オンオフ機能は必ずセットのほうが良いと思うのです。

 

 

総評

 トクラスは以上となります。LIXILとパナソニックを足して2で割ったような印象です。

全体的に優れていて悪い点が特に見当たりませんし、LIXILほど住宅展示場に置いてありそうな王道感はなく、パナソニックほどオシャレに特化したスマート感もなく・・・住宅設備らしいドンッとした重量感と、最近の家電のような洗練されたスッキリ感がちょうど良い感じで調和しています。個性を演出しやすいと感じました。

特徴的な色合いのキッチンにしたいというのであればトクラス一択でしょうし、機能的な面からも他社と同等以上に感じました。

 

しかし、私たちと相性が良くなかったというのが正直なところです。

 まず色ですが、部屋のイメージを決めてしまうような突飛な色を選ぶのは避けたいと思っています。数年後に模様替えをしたくなったときキッチンの色は変えられないからです。ピアノ塗装は本当に素晴らしいものでしたが、オプションで10~30万円かかるとなると導入を躊躇ってしまいます。

レンジフードは小さくて食洗機も楽々対応ですが、我が家では大型の海外製食洗機を入れるので小さい必要性をそこまで感じません。お風呂のスピーカーについてもおそらく使わないでしょう。

トクラスが用意した様々な素晴らしいオプションが我が家では不採用・・・何とも微妙な気持ちになってきます。おそらくトクラスが考えている「顧客が必要としているもの」「私たちが必要としているもの」ずれがあるのだと思います。

自分たちとしてはこだわりが強い方だと思っていたのですが、無難な色を好みますし、気にしているのはお手入れのしやすさばかり・・・実は住宅設備に対するこだわりがあまりないのかも知れません。

 

ただ、万人におすすめ出来るメーカーであることは確かだと思います。

次回はトイレで有名なTOTOのショールームに足を運びます!