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新築で注文住宅を建てる際の細かいところまで、時系列を追いながら綴っていきます

A053【2016/09/05 トイレで比較する住宅設備メーカー】

今日はLIXIL、TOTO、パナソニック、ジャニスのトイレを比較していきたいと思います。トイレは日本が世界に誇る製品です。海外製トイレにも多少触れてみましょう。

 

目次

 

海外製トイレのメリットとデメリット

 最初に、海外製トイレについて検討してみましょう。

以前、海外製食洗機のショールームが設置されているオーダーメイド家具の店に足を運びましたが、そこには海外製のトイレもありました。海外製のトイレは本当にオシャレです。排水タンクが花瓶の形をしているものや、壁付けの便器しかないとてもシンプルで洗練されたものがあります。流すボタンもデザイン重視で用意されており、トイレをゴージャスにしたい、最低限のトイレスペースに美しくすっきり納めたいという方にとっては、ドイツのDURAVIT社やアメリカのKOHLER社等、海外製トイレは検討価値がありそうです。「輸入トイレ」や「海外製トイレ」で検索してみてください。

日本ではトイレを「設備」として考えていますが、海外ではトイレを「デザイン家具」として位置付けている人が一定数いるのではないでしょうか。日本とは全く異なる、視覚に訴えた製品も多い点は素晴らしいと思います。

 

 しかし、日本で家を建てる99%の人にとっては海外製のトイレは不要だと思います。全く機能的ではないからです

・便座が冷たい(シートヒーターがない)

・ウォシュレットがない

・節水+洗浄力では日本製に劣る

世界各地域で展開している「節水便器」と「自動水栓」で 「GREEN GOOD DESIGN AWARDS 2016」を受賞 2016年09月15日 : ニュースリリース : TOTO

更には、

・故障時のメンテナンスコストが高い

・配管の規格が日本製と異なるため、特別な配管工事が必要

・輸入品のため機能のわりに高価

といった日本独自のデメリットも存在します。

 

 

私はシートヒーター、ウォシュレットは必需品だと思っています。海外出張の度に、何よりもトイレにストレスを感じます。一瞬検討してみましたが、機能面でもコスト面でも全く相手にならないと感じたので、海外製トイレについては早々に選択肢から外すことにしました。

 

日本メーカーのトイレ比較

日本メーカーにおいて、上述のシートヒーターやウォシュレット、節水洗浄といった機能は全社に搭載モデルがあります。機能性トイレである限りデザインにも一定の制約があり、突飛なものは存在しません。つまり、各社でそこまで差がないということを念頭に置いておきましょう。

しかし、どこでも一緒という訳ではありません。トイレは流行り廃りがなくいつまでも一定の需要があり市場も大きいので、各社が日々地道な開発を行っており、差別化に成功している機能もあります。今回はこういった個性的な機能に着目し、特徴が際立っているメーカー順に比較していきます。

 

パナソニックの泡洗浄

 トイレにおいて一番個性的なメーカーはパナソニックです。一番大きな違いはやはり家電メーカーという点でしょう。ジャニスやLIXIL(元INAX)、TOTOは衛生陶器メーカーで、トイレの製造は専門分野です。

 その為、パナソニックのトイレはまず素材が違います。有機ガラス系素材といって、陶器ではなく樹脂≒プラスチックです。一般にイメージするようなガラスではないので、ガラスよりも軽く、割れにくく、加工しやすいという特徴があります。そのため、一体成形の流線形トイレを作りやすく、掃除のしやすさや見た目の美しさに定評があります。陶器のトイレと比較すると、熱耐性、薬剤耐性は劣るものの、傷つきやすさや黄ばみやすさといったデメリットについては克服済みということです。

 パナソニックのトイレというとこの素材の違いに集中しがちですが、使っていく上で最も違う点は「泡洗浄」だと思います。洗浄だけでなく泡によって尿ハネを防ぐ効果もあり、掃除が楽になります。男性が立って小用を足すことを想定した機能です。一般的な台所用中性洗剤を250ml注入すれば約3ヶ月持つとのことで、手間も大きく増えることはなさそうです。毎回泡でトイレが洗浄される様子は見ていてもとても気分が良いと思いますし、来客にも清潔な印象を与えます。非常に素晴らしい機能だと思います。

 機能面で大変優れているパナソニックのトイレですが、不安な点はやはり熱や薬剤耐性の低さでしょうか。トイレ掃除をサボったり、長期旅行で家を空けたときが怖いです。樹脂性の為、ガンコな汚れや黄ばみが出来てしまった場合、打つ手がありません。何らかの理由で非常に日当たりの良い場所にトイレを設置してしまったら、紫外線が長時間当たることによる変色の可能性がないと言えるのでしょうか?十中八九大丈夫だと思うのですが、パナソニックはこの樹脂製のトイレを世に出すまでに耐性面で相当の苦労をしたと言います。発売が2006年ですから、まだトイレの寿命まで(20年間)実際に使われた例はなく、本当に大丈夫なのか少々不安が残ります。

www.sunrefre.jp

 

ジャニスの完全ふちなし

ジャニス工業はLIXIL、TOTOという二大衛生陶器メーカーと比べると非常に規模もシェアも小さいメーカーです。しかし、ジャニスのトイレには一点非常に優れた特徴があります。「フロントスリム」と言って、便器の便座と触れる部分に折り返しがありません。あの折り返しによって尿ハネを防いでいたようですが、一方でフチ裏に汚れが溜まりやすく、掃除が大変で臭いや黄ばみの原因にもなっていました。そこで、いっそのことフチを無くしてしまおうということで開発された商品です。

フチなし構造は想像以上に素晴らしい機能で、掃除しなければならない場所が良く見えるというのは精神衛生上とても良いです(私の場合フチ裏の掃除は死角が多くてどこに汚れがこびりついているかわかりにくく、少々気持ち悪いです)。掃除のしやすさに特化した商品と言えます。

しかし当然ですが、このトイレは尿ハネの抑止力は弱いので、掃除しやすい反面便座の裏がフチありトイレと比べて汚れやすいです。毎日のサッとひと拭きを欠かさない必要があります。また男性の立小便には対応しきれておらず、注意が必要です。家族だけであれば男性が気をつければ良いだけですが、来客が良く使うトイレでは立小便をされることを想定し、このトイレではないほうが良いのかも知れません。

構造の工夫によって毎日の簡単な掃除で隅々まで綺麗を保ちやすいジャニスと、泡洗浄や素材によってトイレの掃除回数そのものを減らすパナソニックといった比較になるでしょうか。

 

LIXILの多機能

 LIXILの紹介をするとき、お風呂でもキッチンでも、そしてこのトイレでも同じ説明になってしまいます。とにかく多機能で、オプションを数多く用意しています。パナソニックのような泡による尿ハネ防止機能や、掃除のしやすさを考慮した継ぎ目のない便座、衛生面を考えてノズル先端を着脱可能にし容易に交換できる機能等、様々な工夫が見られます。その他にも、便器の中がほのかに光る着座すると搭載ステレオから音楽が流れる、トイレの設定をスマートフォンから操作できるといった面白機能も用意されており、何でもありです(必要かどうかは別として)。

思い通りのトイレ空間を作りたければLIXILが最適だと思います。

 

TOTOの総合力

  TOTOはトイレとしての機能のみを突き詰めています。極力凹凸をなくした便器、キレイを長持ちさせる除菌水絶妙な水圧のウォシュレットと、最も必要とされる総合的な快適さを向上させようという姿勢が見られます。特にこの除菌水というのはTOTO独自の機能で、ノズルや便器の除菌洗浄を自動でしてくれるため、清潔感があって非常に良いと思います。除菌の効果を確かめるためにきちんと試験していることをホームページ上でアピールしており、かなり自信があるようです(調べてみると論文も出ています)。

 TOTOはトイレ界の王者ですから、機能も王道です。余計なものはついておらず、売れているものには売れているだけの理由があります。単純に、汚れのつきにくさ、使いごこち、掃除のしやすさ、コストのバランスが最も優れているのだと思います。

 

 

以上でトイレの比較は終了です。調べるほど、日本のトイレメーカーはどこも素晴らしいということを再確認できました。どのメーカーを選んでも後悔はしないような気がします。

次回は比較シリーズの最後になりますが、洗面台について各社製品を比較していきましょう。